2020.06.11
お家の問題「害虫」
6月に入って気温が上がり湿度も高くなると、さまざまな害虫が繁殖してきます。
快適な暮らしを脅かすゴキブリ、ダニ、ノミ、蚊などの害虫は衛生害虫と呼ばれ、
感染症を媒介するため殺虫剤などで駆除するケースが増えてきます。
でも、強い殺虫効果がある薬剤は、人やペットに対して害はないのでょうか?
特に乳幼児や小型犬などは顔の位置が低いため、殺虫剤を吸い込む危険があるので心配です。
殺虫剤の有効成分はピレスロイド系、有機リン系、カーバメート系など数種類あります。
このうち、現在の殺虫剤の90%以上はピレスロイド系の成分が使用されています。
結論から言えば、ピレスロイドは人にもペットにもほとんど無害です。
その理由は、ピレスロイドの「選択毒性」という性質にあります。
ですが科学物質であるのには違いはありません。
人の化学物質過敏症の観点から考えると応急の段階によっては使用を控えたいものです。
過剰に吸い込んだり、誤飲したりすれば人や犬などにも毒性を発揮することもあります。
できるだけ吸い込まないように、殺虫剤の使用後は換気をしたり、殺虫剤を小さな子どもの手の届かないところに保管するなどの基本的な用心は怠らないようにしましょう。
「シックハウス症候群とは?」